第57話:まずは「無くせないか」から考える

部品に付着している汚れを取り除く作業に時間が掛かっているけど

 

市販の設備を買えば半分以下の時間になります。

 

半年も経てば、短縮できた時間に単金をかければ十分ペイできます。

 

社長、ぜひその設備を買ってください、お願いします。

 

と社員から言われたら、あなたはOKを出しますか?

 

 

 

OKを出そうとされていたのなら、ちょっと待ってください。

 

確かに設備を買えば時間は半分になるでしょう。

 

でも決してゼロにはなりません。

 

ところで何で部品に汚れが付着しているか調べさせましたか?

 

購入した部品に元々汚れが付いている

自社の加工現場で作業中に汚れが付いてしまう

など

 

汚れの付く原因は見極められます。

 

原因が分かれば、原因に対策を打って汚れがつかないようにできるかもしれませんし

また、汚れがついたときに拭き取れば、あとあと取るより簡単に取れるかもしれません

 

購入先で汚れが付いているのであれば、購入先を指導しなければなりません。

 

いま問題になっていることに対して、何かしらの手を打つことで問題が無くなったり、軽くなるはずです。

 

 

また、部品に多少汚れが付いているくらいなら、部品はケースのなかで汚れが気にならない。機能上もまったく問題がなければ、その作業を止めてしまってもいいかもしれません。

 

起こっている問題にどう対処するかも大事ですが、それを無くせないか考えることが大事です。

 

カイゼンをするときは、カイゼン対象となる作業をまずは「無くせないか」から考えるように習慣づけることです。