第6話:うまい、やすい、はやい
うまい、やすい、はやい
と言えば牛丼
吉野家、すき家、松屋が「うまさ、やすさ、はやさ」で熾烈な戦いをしています。
ところで御社の製品で、うまさ、やすさ、はやさの3つを同時に追い求めるのはどうでしょうか
品質を追い求めれば、コストがかかり、時間もかかる
コストを追い求めれば、品質とスピードに犠牲がかかる
スピードを求めれば、品質に不安が残り、コストもかかる
なんて考えていませんか?
しかし、3つ同時に追い求めるのは可能です。
ポイントは、はやさ
はやさというと、とかく急いでやる
手の動きを速くする、からだの動きを速くする、イメージがあるのでは?
しかし、はやさを追い求めるときは、手足の動きというミクロの視点ではなく、もっとマクロな視点で見るべきです。
ミクロの視点でも、マクロの視点でも、そのどちらにもムダが潜んでいます。
ムダがスピードを蝕(むしば)んでいます。
手の動きのムダ(数秒)
ものを探すムダ(数分~数十分~)
必要のないものつくって、必要なものをつくっていないムダ(数日)
同じムダでもその時間は大きく違ってきます
ムダどり、というとついつい、手の動きの数秒単位のムダに眼がいきますが
もっと大きなムダに眼を向けるべきです
大きなムダを取って、はやさ(リードタイム)をカイゼンすると、
うまさ(品質)、やすい(コスト)も解決できます
ムダの多いつくり方は、毎回つくり方が変わり、品質が安定しません。
ムダの多いつくり方は必要以上に時間がかかり、コストは悪化します。
大きなムダを取り除くと
作業が標準化されて、品質が向上します。
必要なものを今までより少ない工数でつくることができてコストが削減されます。
品質(うまさ)、コスト(やすさ)、リードタイム(はやさ)のどれから手をつけるか悩んだら
まずは、はやさにメスを入れてみるといいでしょう。