第79話:儲けにつながるコスト削減とは

「ワカイさん、いろいろとカイゼンをしてもなかなかコスト削減につながらないんですが・・・・」

 

一生懸命カイゼンをするなら確実にコスト削減につなげたいところ、でもなかなかうまくいきません。

 

期末になって今年も黒字スレスレ、下手をすると赤字になると見えてくると出てくるのが、残業・休日出勤禁止。

少しでも余計なお金が会社から出ていかないように財布のひもを締めます。

また、出張費削減、広告宣伝費、教育費と止められるものは手当たり次第に止めます。

おかげで出張の承認印はいつもの2倍、3倍も必要です。

これらは期末の緊急事態にはもちろん大事ですが、あくまでも「表面的なコスト削減」です。

 

そんな表面的なコスト削減も、新しい期が始まると一気に残業・休出も解除。

出張も直属上司のハンコひとつでOK。

なかにはこの表面的なコスト削減を毎年毎年繰り返している会社もあります。

これでは毎年、期末は仕事になりません。

 

コスト削減について話をするとき、3つのコスト削減について話をします。

 

その一つが表面的なコスト削減

 

では、他の二つのコスト削減は何でしょう?

 

期末に限らず継続的にコストを下げようとすると、手をつけるのが

1円でも単価の安いものを探して買う、

1分でも1秒でも生産性を上げて1個当たりの労働コストを下げようとする動きです。

しかし、そこで気を付けなければならないのが、買い過ぎ、作り過ぎ。

 

大昔の少品種大量生産・販売の時代ならともかく、

今のニーズの多様化した時代に買い過ぎ、安易に単価の安いもの、生産性を求めてまとめてつくってしまうのは致命的です。

余った材料や製品は、最後は捨てるしかなく、

コツコツ積上げたコスト削減が全て吹っ飛んでしまいます。

最近の大手電機メーカーの苦境はこの安易なコスト削減による買い過ぎ、作り過ぎが大きく影響しています。

 

では、いったいどうしたらいいか?

 

そこで登場するのが本質的なコスト削減です。

単価を安く、より短い時間で仕事を求めるとともに、

買い過ぎ、作り過ぎを徹底的になくす。

そのために買い方、作り方のカイゼンをおこなう、

これが本質的なコスト削減です。

 

毎年期末になると表面的なコスト削減を繰り返していませんか?

ついつい安易なコスト削減に手を染めていませんか?

 

弊社の儲かるしくみカイゼンは本質的なコスト削減に取り組みます。

 

社長の会社も、買い過ぎ、作り過ぎをしない本質的なコスト削減を始めませんか?