第105話:継続は力なり

体重は増え、ズボンのウエストサイズがアップし続ける

健康診断では必ず引っかかる

年に何回も風邪を引き

ちょっと走ってもゼイゼイ息切れ

ストレスを飲食で紛らわし、さらに体重が増える・・・・

 

そんな自分を脱するために、自分の心身をカイゼンすべく

3年前から毎朝5kmのジョギングをスタートさせました。

 

その成果は

 

毎年要注意項目が2つ3つあった血液検査がまったく問題無し、

風邪をまったく引かなくなる、

体重は5kg減り、体脂肪率は5%減に、

4時間30分を切ってフルマラソン完走、

そして何よりも走ることでストレス解消

 

継続は力です

 

カイゼンも同じ

 

毎日、少しずつでもカイゼンを積み重ねることによって、成果が徐々に出てきて、それを3年、4年、5年と続けると大きな成果になります。

 

これまで関わってきたカイゼンで一番大きな成果は、5年間で在庫が1/10になった工場があります。

 

その工場のスローガンは

 

「今日は昨日と何を変えたか?」

 

少しでもいいから、毎日継続してカイゼンしていく。結果的には毎日ではなくても、一日一日の積み重ねが大事です。

 

ここで一点注意があります。

 

ただ単に毎日続ければいいという訳ではありません。

 

毎日のジョギングも、走る前にストレッチなど準備運動を欠かさない

走り始めのころは実力に合わせてゆっくり走る

慣れてきてから徐々にペースを上げる

暑さ寒さに応じて服装を考え

ジョギングに適したシューズを用意する

毎日走った距離と体重の推移を記録する

 

ちょっとしたことですが、適切な準備と適切な走り方をして日々結果を確認したので

継続することができ、結果的に成果も出たのだと思います。

 

工場のカイゼンも、やみくもにカイゼンするのではなく、

適切なカイゼンの手順を踏んでいかないとダメです。

 

たとえば、5S。カイゼンの基本といって5Sばかりずっと続けていても、大きな成果は出てきません。

 

そしてムダどり。気づいたところをむやみやたらとムダどりをして生産性を上げても、なぜか会社の利益になかなかつながりません。

 

カイゼンを続けると共に、適切な手法で適切な手順でカイゼンをしなければ、利益につながる大きな成果は生まれません。

 

カイゼンを続けても成果がでなければ、社員もやる気をなくして、やがて頓挫してしまいます。

 

適切なやり方とそれを継続させるしかけ

 

社長の工場は、気合いでやみくもにカイゼンしていませんか?