第8話:必要なものだけつくる

通常1~2か月で納品、特別なお客様のときは特急対応で1~2週間ですがそれを、

すべてを 1週間 で対応する

という話を前回しました。

 

 

いくらなんでも、それはとても無理

 

誰しも、そう思うはずです。

そこでちょっと現場に足を運んでみましょう

 

現場は事務所で立てた計画に基づいてものづくりをしています。

そこでは生産性を重視して、量をまとめてつくっているのではないでしょうか。

まとめてつくっている量は、何日分の注文量に相当するか?

 

「1日分」

という答えが返ってくることはあまりなく、多くは

「数日分」、「数週間分」、なかに「は数ヵ月分」

という答えが返ってくるのではないでしょうか?

 

そうなると、いま工場でまとめてつくっている100個のうち、注文が入って完成したらすぐに出荷するのは1個で、残りの99個はまずは製品倉庫に入ってお客様の注文を待つことに・・・・なんてことになっているのではないでしょうか?

であれば、いま注文が入った、いま本当に必要なものだけつくれば、すべてを特急対応でできるのでは

というのが、すべてを特急対応でやってみる、の基本的考えです。

いますぐ必要なもの以外をつくるのは、もしそれが売れなければムダなものをつくってしまうことになります。

単なるムダで終わればいいですが、最終的に廃棄となると、損失になってしまいます。

 

また、営業から工場に特急オーダーが来たら、いまつくっているものをラインアウトして、

・別な場所に移動する

・置かれたものを管理する

・特急オーダーの対応が終わったらラインに戻すた運搬する など

本来、やらなくてムダな作業が次々に生まれてきます。

 

そんなことをいっても、必要なものだけ少量ずつつくると、まとまった量をつくるより、生産性が悪くなる

という声が聞こえてきます。

 

でもそれは、いまの工場がまとめてつくるのに都合のいいしくみになっているからです。

そこでそれを必要なだけ少量ずつつくっても、なんら問題がないようにしくみをつくり変える、

 

しくみカイゼンをすればいいだけなのです。