第122話 売れを意識して作る
一定の量をいかに少ない時間(人)でつくるか
限られた時間(人)でいかに多くつくるか
生産量/時間(人)つまり生産性をアップさせると製品1個あたりの労務費が下がり利益が増えます。
そこでどの製造業も生産性をアップさせようと現場作業の改善に取りくみます。
なかには数年前と比べて生産性が●%アップしたというところもあり、もうこれ以上の生産性アップは無理というところもあるのでは。
そういうところはさらなる上の目標はどうしたらいいか
生産性のアップを追い求めるとついつい売れのことを忘れてしまいます
生産性をアップさせるためには大量生産、同じものをまとめてつくる方が有利です。そこで
できるだけまとめて作ろう、いま作っておけばいずれ売れるだろう
注文はないけど時間が余ったから作ろう、いつか注文が来るだろう
などなど
でもいずれ注文が来ると思っていて注文が来ましたか?
売れると思っていたが競合他社が新製品を出して売れなくなった
営業の販売予測が外れて思ったように売れなかった
景気が悪くなり急に売れなくなった
みなさんの会社もどれかに当てはまるのではないでしょうか。
なかには一度に数か月分をまとめて作ってしまったというところもあるのではないでしょうか。(作ったときは売れていたが、急に売れなくなってしまい製品在庫が数カ月分になってしまうなど)
いくら生産性が高くても、効率よく作れても必要以上に作ったものが売れずに残ってしまっては
材料を使って、工数を使って製品を作りながら売上につながらず、結果的に無駄にコストを掛けてしまったことになります。
これでは資金繰りも悪化してしまいます。
多品種少量生産の時代は売れた分だけ生産性良く作ることが求められます。
そんなことをしたら、まとめて作れずに生産性がダウンしてしまうと多くの会社は言ってきます。
売れた分だけ生産性良く作ることは並大抵のことではありません。
でもそれができると低いコストで売れ残りを少なくすることができ、競合他社より有利な状況になります。
十分トライする価値のあることです。
これはこれ以上の生産性のアップが無理と言っているところだけの話ではありません。
まだ生産性アップに十分取り組んでいない会社も同じです。
今年は売れに合わせて生産性良く作ることを目標にしてみませんか?
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