第120話 大ロットか小ロットか?
これからはまとめづくりの大ロットから、必要なだけ小ロットでつくる
いわゆる小ロット生産、一個流し生産です。
そうすれば、売れただけつくることができ、売れ残りが無くなる
値下げロスもなく、廃棄ロスもなく
多くの会社が大ロット生産から小ロット生産へ移行しています
でも、お客さんから大口の注文をもらったらどうしますか?
それでも小ロットでつくりますか?
「そんなときは大ロットでつくりましょう」
とある書籍に書かれていました。
お客さんからの注文は確実なら、わざわざ小ロットでつくるのはナンセンスということです。
その通りです。
もし社長の工場が、前工程が加工で後工程が組立ならば、組立はまとめて大ロットでつくりたいでしょう。
でも前工程の加工はどうでしょう?
加工は大口の注文に必要な部品加工だけでなく、他の注文の部品加工もしなければなりません。
大口の注文に必要な部品をまとめて持ってこいと言われても加工は困ってしまいます。
そこまで考えると、組立も必ずしも大ロットがいいということにはなりません。
確かに何でもかんでも小ロットという訳ではありません。
でも確定注文だからといって、何でもかんでも大ロットという訳でもありません。
注文の内容、工場の特性を考えてどのようなロットサイズでつくるか考えなければなりません。
社長の工場はどうやってロットサイズを決めていますか?