第111話 その夢実現できますか?
「実は生産管理システムがうまく運用できていないんです」
生産現場のものづくり改善でコンサルを始めたのに、生産管理システムがうまく運用できていない方が問題だ、そんなケースが見受けられます。
生産管理システムに限らず、企業の情報の基幹を担う情報システムは結構な値段です。
数百万、数千万、数億円と会社規模によりますが、会社にとって大きな投資になります。
折角大きな投資なので、あれもやりたい、これもやりたいと夢はどんどん広がります。
情報システムを販売する業者も、うちの取り扱っている生産管理システムはこんなに素晴らしく、あれもできる、これもできると夢を語ります。
ちょっと待ってください!
夢を追い求めるのはいいのですが、自分の会社の実態を理解していますか?
どんなに素晴らしい機能を持った情報システムでも、使えこなせますか?
その機能を使うために必要な情報を準備できますか?
大半の企業は、必要な情報を準備できない、準備できたとしても運用しきれない、そんなケースが多いです。
なぜ、そんなことが言い切れるかというと
私自身、大学を卒業して入ったメーカーで約10年間生産管理システムに携わってそんなお客さんを見てきたからです。
その後、生産現場の改善に仕事が変わりましたが、現場改善と共に情報システムの見直しが必須でした。
「生産管理システムなんて要らない!」
と昔の生産現場のコンサルタントの中には言う人がいましたが、生産管理システムは無くてはならないものです。
ただ、導入する側も、販売する側も夢を追い求めてしまうところに問題があるのです。
まずは、自社のものづくりの実態をしっかり理解して、何を解決すべきか明確にして、生産管理システムをどう活用するかを検討すべきです。
社長の会社は情報システムに夢を求めていませんか?
その夢実現できますか?
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