第48話:抵抗勢力
「全社一丸となってカイゼンに取り組もう!」
と言っても、カイゼンを始める当初は積極的に取り組むのは社長と一部の数人のメンバというのが実態です。
もしかしたら社長1人かもしれません。
一人でも多くの社員をカイゼン活動に巻き込んでいかなければならないのですが
そこで現れるのが抵抗勢力
カイゼンで新しいやり方にトライしようとすると、ことごとく反対してきます
それも現場を仕切っているリーダーや管理職だったりします
なんとかして説得するか
思い切ってメンバーから外すか
社長なら、どうします?
2-6-2の法則というのがあります。
あたらしいやり方に取り組もうとすると
積極的に取り組むのが2割
様子見をするのが6割
抵抗や反対するのが2割
といいます。
どんな会社でも、どんな組織でも程度の差はあれ、抵抗や反対をする人は2割はいるのです。
ただ、この2割の人たちに対してどう対処するかが大事です。
新しいやり方に抵抗や反対する人のなかには
今までのやり方を自ら一生懸命に考え取り組んで作り上げた人がいます。
そんな人にとっては、いきなり新しいやり方の方が今のやり方よりいいから、変えていこうと言ってもすぐには受け入れられません。
人間は誰でもずっとやってきたことや考え方を、第三者から言われて急に変えることはできません。
言葉に出さなくても、最初は抵抗や反対するのが当たり前です。
様子見の6割の人も同じです。
明確に言葉に出して言う人は、これまでのやり方に対してそれだけ思い入れがあると言ってもいいかもしれません。
新しいやり方の方が、どんな点が良く、どんな点が課題か、じっくり説明して粘り強く説得していくことです。
最初に抵抗や反対していた人が、新しいやり方の方がいいと分かったときは、それまでと逆に新しい取り組みを積極的に推進してくれる立場に豹変することが多いです。
わたしもそんな人たちを数多く見てきました。
社長の会社の抵抗勢力も、時間をかけて説得すれば推進勢力に変わってくれ可能性大です。
抵抗勢力が現れたら、チャンスです。