第82話:カイゼン目標の立て方
「ワカイさん、カイゼン目標は手に届くレベルがいいでしょうか、思い切ったレベルがいいでしょうか?」
新しい年を迎えるにあたり、心機一転新しい目標を設定してスタートしたところです。
そんななか、無理せず実現可能な目標を設定する会社もあれば、思い切って高い目標を設定する会社もあるでしょう。
たとえば、在庫削減であれば
① 在庫を10%削減
② 在庫を半減(50%削減)
でも、ここで考えるべきは数字の大小だけでなく
社員の知恵と工夫をどこまで求めるか
10%の在庫削減であれば、本来日々やるべきことをきっちりやりさえすれば達成できることもあるのでは
しかし、半減(50%削減)となると、いまのやり方にこだわらず
ゼロベースで新しいやり方を考えなければ無理です。
社長は数字とともに、社員にどこまで知恵と工夫を求めますか?
もちろん自社の状況や経営環境にも寄ります。
業種自体がジリ貧だったり、自社が競合他社に比べて大きく後れをとっていれば
社長として生き残りをかけて高い目標を設定すべきです。
しかし、高い目標を設定したが、いったいそれをどうやったら達成できるか、想像にも及ばない、なんてなってしまうと駄目です。
やはり、それに向けてのマイルストーンが描けなければいけません。
その一つがカイゼンの設計図を描くことです。
こうやったら、在庫が半分になる、コストが大幅に減る
そのためには簡単にはできないことが山のようにあっても
これを一つひとつやっていけば、目標が達成できるというものがなければダメです。
社長の会社も来年は儲けにつながるしくみのカイゼン設計図を描きませんか?