第87話:短所を知恵で乗り越える

「ワカイさん、うちの工場は手狭でカイゼンも思うように進まないんです・・・・」

 

先日伺った工場は元々工場のフロアが狭く、おまけに材料や部品も多いため、作業場のスペースも十分に確保できません。

 

作業者が効率よく作業をするためにレイアウトの見直しをしようとすると

 

「うちの工場は狭いからレイアウトを変えようにも無理ムリ」という答えが返ってきます。

 

フロアスペースが狭いとカイゼンも満足にできないとあきらめていいのでしょうか?

 

あきらめる必要はありませんし、「狭さ」は言い訳にはなりません。

 

みなさんの工場は最低どれだけのスペースが必要ですか?

 

「今のスペースでは正直足りない、できれば今の2倍のスペースが欲しい」なんて答えが返ってくるかもしれませんね。

 

今のままの作り方ならそうかもしれません。

 

でも今、ひょっとして一ヶ月分まとめて作っていませんか?

 

今日作った30個のうち、お客さんに届けるのは1個だけ

 

であれば、今日一日で売れたものだけ作れるのであればスペースも減るハズ

 

まだ注文されていないものは、今作る必要がありません。

 

そう考えると作業スペースも部品置き場も今より少なく済むはずです

 

また、作業スペースや物の置き場所は二次元でしか考えていませんか?

 

そんなときは、高さ方向の空間をうまく活用できないか

 

スペースが狭いということは、みんなが知恵を出して、それを活かすチャンスがあるということです。

 

社長の会社は「狭さ」を言い訳にカイゼンが滞っていませんか。

 

欠点を糧にいろいろと知恵を出しませんか?