第65話:カイゼンは一気にやっていますか

みなさんの学生時代、夏休みの宿題はどんなペースでやってましたか?

 

① 休みが始まったらすぐにやってしまう

 

② 毎日少しずつ計画的にやる。

 

③ 夏休みの終わりにまとめてやる

 

さて、どのパターンでしたか?

 

ちなみに学校の先生からすると、夏休みの宿題は毎日少しずつやる②がいいのでしょう。

 

 

では、現場カイゼンはどうでしょう?

 

コンサルタントで定期的に訪問している工場も現場巡回で指摘した事項を

 

① すぐにやってしまう工場

 

② 少しずつ計画的に進める工場

 

③ 次回訪問の直前まで手付かずで、直前になって慌てふためいてやる工場

 

に分かれます。

 

夏休みの宿題は毎日少しずつやる②がいいのでしょうが、現場カイゼンは①であるべきです。

 

なかには、すぐにやってうまくいかなかったら後戻りなので、じっくり検討してからやるべきだ、なんて声が聞こえてきます。

 

しかし、どれだけじっくり検討しても一回でうまくいくような正解は出てきません。

 

やってみても、うまくいかないことがいろいろと出てきます。

 

であれば、検討はするが考えすぎずに指摘されたことをさっさとやる

 

うまくいかなところを毎日次から次へと手を打っていくべきです。

 

 

夏休みの宿題でも、与えられた課題を一気にやってしまう

 

そこで見えた欠点を補うために問題集を買ってきてやるのが一番いいのでしょう

 

しかし、そんな子供は稀でしょうし、外で元気に遊ぶことも大事な夏休みの宿題です

 

しかし、現場カイゼンであれば計画的になんて言ってゆっくりやらずにやれるものはドンドン手足を動かしやってしまうこと

 

夏休みの宿題のように正解があって、授業でちゃんと勉強していたらすぐに問題が解けるわけではないですからね

 

社長の工場は、カイゼンを一気にやってますか?