第96話:お客様を意識して仕事をする

「お客様は神様です」

 

今は亡き、演歌歌手の三波春夫が1960年代に言ったフレーズです

 

メーカーにとって、注文をいただき製品と引き換えにお金をいただくお客様はまさに神様です

 

工場は、日々お客様の注文に応えられるように仕事をしているはずですが

 

工場の中では温度差があるのではないでしょうか?

 

 

工場の最終工程は、自分の工程が終わればあとは出荷されるだけ

 

日々の仕事が出荷に直結するので、お客様を意識して仕事をします

 

もし納期ギリギリの注文があれば、お客様の納期に間に合わせるように仕事を進めます

 

ところが、工場の中の前工程にいけばいくほど、お客様とは距離的にも、時間的にも離れてしまい、お客様意識が薄くなってきます。

 

お客様意識が薄くなると、自分のことを中心に考えだし

 

どうやったら楽にできるかと、自部門の効率を優先してしまい、今本当にやるべきことを後回しにしてしまいがちです

 

そうなると、バタバタしているのは工場の最終工程だけで、前工程は自分のペースで仕事をする、なんておかしなことになってしまいます。

 

そんなときどうすればいいか?

 

最終工程は注文をもらった会社がお客様ですが

 

前工程は次工程をお客様と考えて、次工程が何を望んでいるかを意識するのです

 

そんなことは当たり前だと言われる方もいるかもしれませんが、これが意外にできていない

 

ある加工工場は、営業が仕事を取ってきてもなかなか応えきれない

 

なぜなら、最終工程が仕事をしようにも必要なものが前工程から送られてこない

 

そこで、毎日最終工程が100%力を発揮して仕事をして、お客様に製品を出荷するためには、前工程に何をしてもらいたいかをちゃんと伝えることが出来ただけで

 

工場全体の生産性が10%上がり、納期順守率が上がりました

 

さて、社長の工場の各職場はお客様を意識して仕事をしていますか?